平原遺跡は福岡県糸島市有田所在の国指定遺跡です。
コロナ禍でしばらく大人しくstay homeしていたものの、やや落ち着きを取り戻して各地の博物館も展覧会や講演会を開催し始めてきたのを幸いに、11月上旬福岡県糸島市にある糸島市伊都国歴史博物館で開催されている特別展『二万余戸の実像 奴国』に行ってきました。 平成30年から続く「伊都国から倭人伝の国々を探るシリーズ」Ⅳということで 玄界灘沿岸の北部九州地域の最大の古代都市国家で国宝の金印「漢委奴國王」でおなじみの『奴国』の実像に迫る展覧会でした。
平原遺跡は曽根丘陵に位置する曽根遺跡群の中にあります。 『魏志倭人伝』中の伊都国の所在地とも考えられています。
對馬国→一支国→末盧国→伊都国→奴国→不弥国 このうち對馬国は現在の対馬、一支国は壱岐、末盧国は現在の松浦地域(唐津)→伊都国は現在の糸島市(旧怡土郡)→奴国は現在の福岡市・春日市にそれぞれ位置していたと考えられています。

1号墓 伊都国王の墓 弥生時代終末期(西暦200年前後) 規模:東西18m × 南北14m。
直径46.5cmの『内向花文鏡』を含む40面の銅鏡が出土している。
平原遺跡1号墓出土の40面に及ぶ出土鏡については平成15年から3か年にわたり盟友深井純氏にご協力を仰ぎ初期は64Base、後半はPhase Oneによるデジタル撮影をさせていただきました。
その成果は本ホームページ『Life Work −so far & From now on−』コーナーで掲載されています。

平原遺跡