妻木晩田(むきばんだ)遺跡に行ってきました。
散策MAP
妻木晩田遺跡は紀元前1世紀から紀元3世紀頃の弥生時代の集落跡で、2世紀後半から3世紀にかけて最盛期を迎えました。
標高100m前後の丘陵の尾根上に展開しており、遺跡西端に位置する洞丿原地区には1世紀後半の四隅突出型墳丘墓もみられます。
墳丘墓の有る尾根の先端部からは遥か眼下に美保湾を望むことができます。
妻木晩田遺跡は竪穴住居跡395棟、掘立柱建物跡502棟、弥生時代の墳丘墓24基、環壕など約170ヘクタールに及ぶ大集落です。
青谷上寺地遺跡が日本海を臨む海のムラなら妻木晩田遺跡は大山の麓の山のムラ。
ほぼ同じ時代に栄えた異なる性格の二つのムラ、直線距離にして約60km程、お互いの交流を示す資料は今のところ確認されていないようですが、どちらの遺跡もまだ調査半ば。
今後の調査の進展が注目されます。
また、青谷上寺地遺跡は山陰道建設に伴い発見され、妻木晩田遺跡は民間のゴルフ場建設に伴い発見されています。
偶然発見された両遺跡ですが、まだまだ未発見の弥生時代のムラは相当数山陰地方の大地の地下に発見されるのを待っているかもしれません。
妻木晩田遺跡
妻木晩田遺跡