2018年11月23日奈良県の橿原考古学研究所付属博物館で砂型を用いた銅鏡の鋳造体験イベントがありました。橿原考古学研究所創立80周年を記念して行われたワークショップで、藤綱合金さんが技術指導を行いました。当日はやや風が吹いていましたが穏やかな晩秋の日差しの中、定員を大幅に超えた応募があり100人ほどの参加者が集まりました。
ミニチュアの銅鏡(今回の原型は4cmほどの海獣葡萄鏡です)を木枠のなかに特殊な砂で押し固め、そっと木枠ごとひっくり返します。砂に原型のデザインが写し取られている面を上にして、金属を流し込むための湯口を作るため新たな木枠をその上に被せます。減摩合金(錫)を溶かして流し込み、冷えて固まるのを待ちます。

固まったら木枠を外して砂を取り払い、湯口のバリを削り取ります。あとはひたすら磨きます。

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橿原考古学研究所付属博物館