橿原考古学研究所附属博物館の特別展に行ってきました。
奈良県桜井市に所在する茶臼山古墳は、奈良盆地の南東部に位置する大和(おおやまと)古墳群に属しています。1949〜50年に発掘調査された全長204m、後円部径110m、後円部高22.5m、前方部幅84.5m、前方部高13.5mの前方後円墳です。
埋葬施設の後円部は3段、前方部は2段の構造で、その後の調査で墳頂部の埋葬施設の上に丸太垣で囲まれた方形壇の痕跡も確認されています。
残念ながら埋葬施設は盗掘を受けていたものの残されていた遺物から築造年代は3世紀後半と考えられています。(諸説有ります)
また、茶臼山古墳出土の銅鏡が実は103面以上存在していたことが最近の研究で明らかとなりました。
その成果が今回の特別展で公開されることとなり、遠征の帰路立ち寄ることに。
現在橿原考古学研究所長をされてる青柳正規さんとは不思議なご縁で、かつて文化庁主催の美術館・博物館情報システム化の検討委員会で当時東京大学にいらした青柳さんとご一緒させていただいたのを始めに、やはり文化庁の文化遺産情報化推進戦略会議専門調査会でもご一緒させていただきました。
その後、小生が千葉県立美術館に在籍時企画展「追悼深沢幸雄のあゆみ」を企画・展示担当していた折りに、山梨県立美術館で行われた「銅版画の詩人 追悼深沢幸雄」展の際山梨県美館長をされていたのは文化庁長官退任の後に着任された青柳さんでした。
そして今回の開催中の特別展にたまたま立ち寄ることとなった橿考研の所長されてるなんて全く偶然とはいえ不思議なご縁を感じてしまいました。
橿原考古学研究所付属博物館
橿原考古学研究所付属博物館